病気解説

内科

インフルエンザ

インフルエンザは高熱の症状が1週間程度続くことが大きな特徴です。また、咳や喉の痛み、頭痛や関節痛も急激に出てきます。

症状が辛いだけではなく、インフルエンザで問題になるのが「重症化」です。肺炎や、それよりももっと怖い脳症という状態になると最悪、命に関わる場合もあります。

油断せず体調を整えることが大切です。また、重症化を防ぐためにも早めのワクチン接種をおすすめします。

ワクチンを接種してから抗体ができるまで3週間〜4週間かかります。そのため早めに予防接種を受けましょう。

当院では10月よりインフルエンザ予防接種を行っています。費用など予防接種の詳細はこちらです。

インフルエンザとは?

インフルエンザ(influenza)は、インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症を指します。

一般的な風邪とは違い「症状が重く、重症化する恐れのある疾患」になります。

流行が周期的に現れてくるところから、16世紀のイタリアの占星家たちはこれを星や寒気の影響(influence)によるものと考え、これがインフルエンザの語源であると言われています。

インフルエンザは、いまだ人類に残されている最大級の疫病です。

季節性のインフルエンザ

原因となるインフルエンザウイルスの抗原性が小さく変化しながら毎年世界中のヒトの間で流行しています。
これが季節性インフルエンザです。

新型インフルエンザ

一方、新型インフルエンザは、時としてこの抗原性が大きく異なるインフルエンザウイルスが現れ、多くの国民が免疫を獲得していないことから、全国的に急速にまん延することによって起こります。

しかし、新型インフルエンザに対して免疫を獲得すると、新型インフルエンザは、季節的な流行を繰り返す季節性のインフルエンザへと落ち着いていきます。

インフルエンザの症状について

インフルエンザの症状は多岐にわたります。
一般的には感染を受けてから1~3日間ほどの潜伏期間の後に、発熱(通常38℃以上の高熱)、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛などが突然現れ、咳、鼻汁などの上気道炎症状がこれに続き、約1週間の経過で軽快します。

いわゆる風邪と比較すると全身症状が強いことが特徴です。

インフルエンザにおいて重症化しやすいハイリスクグループ

また、次のような方は、インフルエンザにかかると重症化しやすいといわれるハイリスクグループにあてはまります。

そのため、インフルエンザが疑われる場合は速やかに医療機関で受診しましょう。

インフルエンザが重症化しやすい持病がある方々

  • 呼吸器系(喘息・慢性肺疾患)
  • 循環器系(心不全)
  • 血液疾患
  • 肝臓・腎臓病
  • 代謝障害
  • 糖尿病
  • 神経学的疾患、神経発達障害

インフルエンザが重症化しやすい方々

  • 5歳未満(特に2歳未満)のお子さん
  • 65歳以上の方
  • 妊娠中、または産後の方
  • アスピリンを服薬中の方
  • 肥満の方
  • 介護施設に入居中の方

インフルエンザの治療

  • 安静にして、休養をとる 特に、睡眠を十分にとる
  • 水分を十分に補給する お茶でもスープでも飲みたいものでよい
  • 高熱が続く、呼吸が苦しい、意識状態がおかしいなど具合が悪ければ早めに医療機関を受診する

上記を基本として行動しましょう。
また、小児、未成年者では、インフルエンザの罹患により、急に走り出す、部屋から飛び出そうとする、ウロウロと歩き回る等の異常行動を起こすことがあります。

自宅で療養する場合、インフルエンザと診断され治療が開始された後、少なくとも2日間は、小児・未成年者が一人にならないなどの配慮が必要です。

治療薬

また、インフルエンザに対する治療薬としては、下記の抗インフルエンザウイルス薬があります。

  • オセルタミビルリン酸塩(商品名:タミフル等)
  • ザナミビル水和物(商品名:リレンザ)
  • ペラミビル水和物(商品名:ラピアクタ)
  • ラニナミビルオクタン酸エステル水和物(商品名:イナビル)
  • アマンタジン塩酸塩(商品名:シンメトレル等)(A型にのみ有効)
  • バロキサビル マルボキシル(商品名:ゾフルーザ)

ただし、その効果はインフルエンザの症状が出始めてからの時間や病状により異なりますので、使用する・しないは医師の判断になります。

日常生活中の予防

日常生活の中でインフルエンザを予防することも大切です。

インフルエンザウイルスの感染は、咳やくしゃみによる飛沫や接触によってウイルスが体内に入ることで起こります。
そこで、普段からウイルスが体内に入るのを防ぐようにしましょう。

  • 飛沫感染……感染している人の咳・くしゃみにより発生した飛沫を吸い込む
  • 接触感染……感染した人が触った直後のドアノブなどに触り、そのまま目、鼻、口に触る

予防法

以下の予防法も心がけましょう。

  • 普段から健康管理をし、十分に栄養と睡眠を取って抵抗力を高めておく
  • 人が多く集まる場所から帰ってきたときには手洗いを心がける
  • アルコールを含んだ消毒液で手を消毒する
  • 咳エチケットを行う

予防接種

予防接種を行うことによって免疫をつくり重症化を防ぐ効果があります。
ただ、効果があらわれるまでには時間を要しますので早めに予防接種を受けることが肝心です。

早めに予防接種を受けた方がよい理由

インフルエンザの予防接種は、なぜ早めに受けた方がいいのか?
それは、ワクチン接種をしても免疫の効果が出るまでには3週間~4週間かかるからです。

ふじた医院では10月よりインフルエンザ予防接種を行っています。費用など予防接種の詳細はこちらです。

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